【Spiritfarer】魂の”おくりびと”

言語:公式日本語対応
プラットフォーム:PC、PS4、Xbox、Switch
ざっくばらんに説明すると・・・
- 迷える魂を世話して見送る経営シミュ風アドベンチャー
- 釣りから鋳造、探索、お使い、畑仕事等なんでもやる
- 雑用だけどそれがスピリットフェアラーのお仕事!
【どんなゲーム?】
日本では魂があの世へ行くときは「三途の川」を渡るというのが定説ですが、「Spiritfarer(スピリットフェアラー)」は大海原を舞台に迷える魂を迎え入れ、そしてあの世へと見届けるアドベンチャーです。
主人公の名前は「ステラ」。スピリットフェアラーとは魂を船に迎え入れ、迷いを解き放ち、本当のあの世へ送ることが使命です。ステラは迷いに傾聴し様々なお手伝いをしていきましょう、大切なのは魂が”自ら”この世とお別れする決意を持つこと。
このゲームでは釣り、収穫、採掘、料理、木工、紡績、鋳造、鍛冶を通して材料を集めていきます。そして魂の住む家を建築したり、船に改良を施して冒険を広げていきます。最初はワールドマップが見える範囲も小さいですが想像以上に広い世界がプレイヤーを待っています。
あとはディズニーアニメ並みの緻密なモーションも魅力的ですね。ゲーム冒頭ではステラが先代のスピリットフェアラーを見届けて役目を引き継ぐシーンから始まります。ということはステラ自身もいずれ世界とお別れすることになるかもしれません。それまでは周囲の人たちの人生に耳を傾けましょう。

【どんな人におすすめ?】
釣りや収穫などサラっと言いましたがこのゲームはやることが多く、もちろん単純なお使いもあります。めんどくさくなるかもしれませんが、ある意味それもテーマなので…。スピリットフェアラーとは魂が未練を残さないように、慈悲の心であらゆるお手伝いをするのです。材料が勝手になくなることはないのでのんびり進めてOKです。
しかしながら、やはり手塩にかけてお世話してきた魂とお別れするシーンは胸を打つものがありますね。後悔する魂もいれば過ちを開き直る魂もいます、それはそれでリアリティがあって良い。
プレイ時間は約20時間でした。コレクション要素はあまり達成していませんが、それに取り掛かるとさらに5時間くらいかかってしまうかもしれませんね。

【進め方のヒント!】
やることが多くてめんどくさくなってしまわないようにいくつかポイントを紹介します。
- ゲームはクエストを中心に進めましょう。寄り道したりいろいろ探索したくなりますが、スキルを解放しないと行けない場所が多いです。
- 建築物を解体しても材料がそのまま戻ってくるので損することはありません。
- 生産場所は改良して成果物を増やしたり効率アップできるので、改良するまでは必要な分だけ作るのがおすすめ。仮に無駄使いしても再び採取できるので資源が枯渇することはありません。
- 魂の気分に関係した実績がありますが、ゲージをMAXにしなくても表示アイコンが最上位になっていれば達成したことになります。
- 畑などは水をあげなくても収穫可能です。水やりはあくまでも成長を速めるだけ。ちなみに船で雨天を通過しても水をあげることができます。
- 釣りは、赤から黄色に戻る途中に巻き上げても大丈夫です。色が戻るタイミングはおそらく一定。
- 多額のお金(グリム)や大量の資材を求められることがあるけどあきらめないで。ちょっとだけやれば大丈夫。

【ゲームを終えて、考えたこと】
さて、読んでいただいてピンときた方もいるかもしれませんが「やることが多かった…!」というのが正直なところですね。しかし、右往左往して世話をした魂を見送るときは手のかかる子どもを世の中に送り出すような、達成感と喪失感の混ざったスッキリした気持ち。
個人的にはお使いのボリュームをもう少し減らしてエピソードにもっと集中したいと思ってたんですけど、もしかしたら進め方の問題だったかもしれませんね。いろんな魂のクエストを並行してやるより、なるべく一人の魂を順番に進めたほうがストーリが入ってきやすいと思います。