【コラム】「PCゲームってどんなのがあるんですか?」

仕事が終わって後輩と居酒屋で飲んでたときのこと。

「PCゲームってどんなのがあるんですか?」

職場近くのビルの1階、カウンター席の奥に2つあるこじんまりとしたテーブル席で、その後輩は小皿で出された手羽先をかじりながら素朴な疑問を投げかけてきました。


思わず(んー…)と唸りながらも、私は具体的な作品をいくつか挙げて「いろんなジャンルがあるよ」という感じに説明してました。一言でズバッと答えられたらカッコよかったんですけどね。

私はPCゲームが趣味だってことを普通に話しますけど、その度に同じような質問が返ってきます。そしていつもズバッと答えられずモヤっとしながら帰宅。

理由としては、Steamの世界に足を踏み入れてからというもの、世界の数えきれない程のゲームを目の当たりにして「ゲームを一言で語るなんてできないなー」と思うようになったからのような気がします。

ちなみにその後輩はPS4でモンハンワールドを一緒に遊んで仲良くなったのでゲームをしないわけではないのですが、PCゲームにはあまり触れたことがなく、PC=エロゲーという認識の持ち主でした。(まぁ間違いではないけど

e-sportsが注目を集める昨今、ゲームを知らない人に「ゲームとは?」を説明できるのはもちろん我々ゲーマーしかいません。しかしながらそれは手羽先にこびりついた肉を1グラムも逃さず食べ尽くすくらい難しい。

例えば「ゲームとはフォートナイトです!」という答えがあったとします。間違ってないけど違和感を覚える人もいるでしょう。一方、私の主観で「ゲームとはクロノクロスです!」と言っても同じことですね。

さっきの後輩みたいに「ゲームとはエロゲーです!」なら誰もが違和感を覚えることができるはず。つまるところ「ゲームとは?」という問いにはゲーマーの数だけ答えがあるのかもしれません。

もし共通項を探すならゲームを少し抽象的に捉えてみましょう。

私はよくゲームに対して“作品”という言葉を使います。なぜならどんなゲームであっても同じように時間とお金と技術を注いで、頭の中のイメージを現実の形に作り上げて表現しているからです。

そしてそこには何らかのメッセージや工夫、技など、その人らしい独創性が刻まれています。したがってゲームは小説や絵画、音楽などと同じく“表現活動”の一つだと考えています。

まぁだからといって「ゲームとは表現活動です!」と言ったところで聞き手は「は?」となってしまいますね。酒も進みません。

そもそも最初の問いから反れてしまった気がします。

「PCゲームってどんなのがあるんですか?」

これを書いてる今思えば、難しく考えず「おもしろいゲームがたくさんあるよ!」と好きなゲームを答えれば良かったのかもしれません。

好きな作品を分かりやすく伝えること、ゲーマーに求められる態度はたったそれだけのような気もします。

ゲームのすべてを一人のゲーマーが語るなんて土台無茶なのかもしれません。折れた直剣でラスボスに挑むくらい無茶ですね。

muramasa

2,000円以下でも深い味わいのある作品を紹介しています!ブログ「ゲームはリビングで。」を見て新たな作品と出会えるように更新していきます!

2件のフィードバック

  1. 私の場合、こんなにゲームという事柄をじっくり語る機会はそう無いです。

    後輩さんが「PC=ギャルゲー」という固定観念を持っていらっしゃるそうですが、まだまだ日本ではPCでゲームというのはマイノリティですね。

    昔、淡路恵子さんというドラクエを心底愛されていた女優がいらっしゃいました。
    もうお亡くなりになられましたが「自分がその作品を愛していたらそれで良い」という考え方だったらしいです。

    自分がその作品をどれ程愛すかが全てであったようで、本当に絵画のようですね。

    私も誰かに薦めて楽しんでもらえたら嬉しいですが、なかなかそういった機会はないので、作品への愛を自分の中へと大切にしまっています。

    • 読んでいただきありがとうございます!「自分は何が好きか」で十分ですよね。その女優さんも同じだったように思います。あとはそれを伝えるために自分もまた表現力を磨いていきたいですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

コメントする