【Neo Cab】街で唯一のドライバーが人々の思惑を運ぶ

価格:1,520円
言語:公式日本語対応
プラットフォーム:PC

ざっくばらんに説明すると・・・

  • サイバーパンクな街で唯一のタクシードライバー
  • 海外ドラマのような会話劇
  • 精神状態によって選べる会話が変化するマルチストーリー

【どんなゲーム?】

本作で舞台となる街:ロス・オジョスは無人のロボットカーが人々の足として道路を行き交う近未来都市。そんな中、主人公「リナ」は”唯一の”有人ドライバーとして、Uberのようにアプリで乗客を探して小遣い稼ぎをしていきます。

なぜ”唯一”なのかというと、ロス・オジョスでは「Capra」という会社が影響力を持っていて、社が提供するロボットカー、すなわち自動運転車による送迎が主流となっているからなんです。

そのため既存のタクシー業は廃業に追いやられ、リナのような有人タクシーに乗るなんて物好きだ、という世界観なんですね。実はリナもCapra社に因縁がありますがそれはゲームを進めることで語られます。

このゲームは主に乗客と会話をしながら世界観を紐解いていくビジュアルノベル風アドベンチャーとなります。そして特徴的なのは会話の選択肢が精神状態によって変化する点ですね。

正確に言うと、精神状態によって会話の選択肢で選べなくなるものがあります。例えば、人と意見が対立しているときにネガティブな感情になっていると強い意見を言う選択肢が選べなくなったりします。

これがどうゲームに影響してくるかというと、ストーリーが分岐していきます。つまり本作はマルチエンディングなんです。

【どんな人におすすめ?】

最初はただ乗客を拾っては送り届けるまでの刹那的な会話を楽しむゲームだと思っていたのですが(そういう会話もありましたが)、それ以上に街全体に渦巻く人々の思惑を紐解いていくサスペンス感がたまらない作品です。しっかりとした軸となるストーリーがあるので取って付けたようなエピソードはありません。

海外ドラマが好きな人なんかはリナのしゃれたモノローグもいい肴になるかもしれません。映像も車内だけでなく立ち話や社外から話しかけられるカットもあります。エンディングまでは4時間ほどでしたので忙しい人でも問題ないでしょう。

【ゲームを終えて、考えたこと】

ストーリーのキーとなる存在のひとつはやはりCapra社ですね。政治的な影響力を持ち、テクノロジーをもってロス・オジョスの生活の一部となっている反面、市民の監視や自分達に有利な法案を通すために謀(はか)った事件の噂から反発する集団もいます。

そして、なによりリアリティを感じたのはとある集会でFeelgrid(感情を読み取って色で表示するアクセサリー型のデバイス)を配布したエピソードです。集団心理を突くキャンペーンという名の宣伝活動が巧みに描かれていました。

かのアリストテレスは「人間は社会的動物である」と言いましたが、ロボットカーがはびこる街でも人間を求めてリナのタクシーを選ぶ人たちがいます。テクノロジーは生活の一部にはなっても一体となることはできないんだと感じました。

AIにはない”人間性”を乗せることがすでにドラマなのかもしれません。私たちは今テクノロジーに身をゆだねるべきかどうかの瀬戸際に立っているのかもしれませんね。

muramasa

2,000円以下でも深い味わいのある作品を紹介しています!ブログ「ゲームはリビングで。」を見て新たな作品と出会えるように更新していきます!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

コメントする