【2064: Read Only Memories】おしゃべりなAIと失踪した友人の謎を追う

言語:公式日本語対応
プラットフォーム:PC、PS4、PS vita、Swich
ざっくばらんに説明すると・・・
- 2064年のネオ・サンフランシスコで失踪した友人を追う
- 突如現れたおしゃべりな青いロボットとタッグを組む
- レトロ調なドット絵で展開する濃厚サスペンス劇
【どんなゲーム?】
本作の主人公はガジェットを手に入れてはレビュー記事を投稿する売れないジャーナリスト。そんな彼のもとに突如現れたおしゃべりな青いAIロボット「チューリング」。本作はこの二人が一つの事件を謎を追うアドベンチャーゲームです。
チューリングのことを分かりやすくAIと言いましたが、2064年のネオ・サンフランシスコでは人工知能を搭載したロボットのことを”ROM”と呼んでいます。
主人公の部屋に無理やり入ってきたチューリングは「ヘイデンが居なくなった」と言います。ヘイデンとは、有名企業のプログラマーであり主人公のかつての友人です。
つまりチューリングはヘイデンの友人を検索した結果、手掛かりを知ってそうな主人公の元にやってきたわけです。ここからヘイデンの影を追う二人の物語が始まります。
序盤は友人の失踪の謎を追っていきますが、徐々に事件の闇が現れてくるのがまさにサスペンス感に溢れています。本作は世界観を味わうだけの単なるSFアドベンチャーではなく、刑事ドラマのような奥深さがあります。
様々なキャラクターの利害関係や協力関係を視野に入れながら物語を進めると一層おもしろさが増すに違いありません。
基本的には会話選択肢で進んでいきますが、画面上のモノにカーソルを合わせて、見たり調べたり話しかけたりできます。事件の真相を暴くために隅々まで探索していきましょう!所々にミニゲームもあります。

【どんな人におすすめ?】
クリアまでは10時間程でした!正直最初は同じような画面構成がずっと続くので途中で飽きるんじゃないかと思ってましたが、ストーリーの面白さにどっぷりハマってしまいました。
ドット絵に抵抗さえなければ誰でもおすすめです!ドット絵を嫌いな人なんて聞いたことないのでつまり誰にでもおすすめですね!
そして『このゲームはオートセーブではありません。こまめなセーブを心がけましょう!』。選択次第でストーリーも解除できる実績も変わるので選択の前にセーブをしておくといいでしょう。とは言ってもセーブは8つまでしかできないのでチャプターの区切りといったタイミングでもいいかもしれません。

【ゲームを終えて、考えたこと】
最初はサスペンス劇場でよくあるような友人の失踪から始まったにもかかわらず、終盤の展開は不朽の名作『蠅の王』を思い出させるような没入感と息をのむサスペンス感に溢れていました。この展開こそが本作を単なるSFアドベンチャーではなかったと裏付けたと言っても過言ではありません。
そしてプレイすればすぐに気づくと思いますが、同性愛が当然のように描かれていて、主人公の身近にもいたりします。しかし、それをわざわざ言及する者はいません。
考えてみれば「攻殻機動隊」でも少佐が女性と同じベッドで寝てるシーンがありましたけど、見た目が替えられるSFではあまり外見や性別にこだわる必要はないのかもしれませんね、大事なのは心ということでしょうか。(少佐の場合はたしかバイセクシャルだった気がしますけど)
余談ですが、実際にゲイの人でも代理出産によって子供を持ったりする時代なので2064年ともなればそういった技術もより発展してますます同性に対する社会的な障害も下がっていそうですね。
